株式投資をするにあたり、どこの国に投資するのが良いか。色々なブログを読むとたいてい「アメリカ」が推奨されている。アメリカが推奨される背景に「人口」という切り口があると思い、今回人口について調べてみることにした。
長期運用で20年~30年程度その国の株を保有することを踏まえ、これから30年間の人口予測を見てみたい。
◆世界全体の人口
2019年の世界人口は「77.1憶人」
2030年の世界人口は「85.5億人」(+8.4億人)
2040年の世界人口は「92.1億人」(+15憶人)
2050年の世界人口は「97.7億人」(+20.6億人)
このグラフを見ると、今後も世界の人口は伸びていく予測になっている。世界経済も大きい流れでは、人口増による成長が期待される。
◆ヨーロッパの人口
2019年のヨーロッパ人口は「7.43憶人」
2030年のヨーロッパ人口は「7.39億人」(-0.04億人)
2040年のヨーロッパ人口は「7.29億人」(-0.14憶人)
2050年のヨーロッパ人口は「7.16億人」(-0.27億人)
このグラフからは、今後緩やかな減少が見込まれている。
◆中国の人口
2019年の中国人口は「14.2憶人」
2030年の中国人口は「14.4億人」(+0.2億人)
2040年の中国人口は「14.2億人」(+0憶人)
2050年の中国人口は「13.6億人」(-0.6億人)
調べてみて初めて知ったのだが、中国の人口のピークは2030年頃なのである。それ以降は急速に人口が減少していく予測となっている。2019年3月現在、中国の景気の不透明感が懸念されているが、人口推移をみると今までのような成長が望めないのは当然と言えるかもしれない。
◆アメリカの人口
2019年のアメリカ人口は「3.3憶人」
2030年のアメリカ人口は「3.5億人」(+0.2億人)
2040年のアメリカ人口は「3.7億人」(+0.5憶人)
2050年のアメリカ人口は「3.9億人」(+0.6億人)
緩やかだが、今後も右肩上がりで人口増が見込まれている。人口という観点では、アメリカは有望な投資市場と言えそうだ。
◆日本の人口
2019年の日本人口は「1.27憶人」
2030年の日本人口は「1.22億人」(-0.05億人)
2040年の日本人口は「1.15億人」(-0.12憶人)
2050年の日本人口は「1.09億人」(-0.18億人)
※統計局の最新数値では1億2633万人(平成31年2月1日現在(概算値))。
右肩下がりである。それも他の国と比較して急激な減少が見込まれている(同じ先進国のヨーロッパと比較してほしい)。
既に2010年頃にピークを迎え、2020年以降減少が加速する見込み。もちろん内需だけで企業の力は決まる訳ではないが、今後20年投資すると考えた時、日本の市場の有望度合いに疑問符が付いた。逆に日本の企業へ投資する場合は、海外に注力している企業を選ぶのが良いかもしれない。
今回の資料の参照は全てUnited Nationsの「World Population Prospects 2017」を参照しています。
https://population.un.org/wpp/Graphs/Probabilistic/POP/TOT/
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