前回の記事で、主要先進国別の人口推移をまとめてみた。今回はBRICsの人口推移について。(中国は前回記載しましたのでそちらを参照下さい)
◆参考:前回の記事
◆ブラジル
2019年のブラジル人口は「2.12憶人」
2030年のブラジル人口は「2.25億人」(+0.13億人)
2040年のブラジル人口は「2.31億人」(+0.19憶人)
2050年のブラジル人口は「2.33億人」(+0.21億人)
2040年頃までは右肩上がりに人口は上昇。2050年以降、緩やかに減少していくことが見込まれている。ブラジルの人口はもっと多い印象があったので、個人的には意外だった。
◆ロシア
2019年のロシア人口は「1.43憶人」
2030年のロシア人口は「1.41億人」(-0.02億人)
2040年のロシア人口は「1.36億人」(-0.07憶人)
2050年のロシア人口は「1.33億人」(-0.10億人)
1990年半ばまで上昇していた人口が、2010年頃まで減少に転じている。その後人口は2020年頃まで横ばいで推移し、その後再び減少に転じる見込みとなっている。今までにないグラフであるが、その理由としてロシア人、特に男性のロシア人の平均寿命が短いことが一つの理由と言えるかもしれない。ロシア人の平均寿命が短い原因をネットで検索すると「極寒の気候とお酒の「ウォッカ」だという説が有力」とのことであった。
https://toukeidata.com/iryou/world_heikin_jyumyou.html
◆インド
2019年のインド人口は「13.7憶人」
2030年のインド人口は「15.1億人」(+1.4億人)
2040年のインド人口は「16.1億人」(+2.4憶人)
2050年のロシア人口は「16.6億人」(+2.9億人)
2050年半ばまで右肩上がりに人口が上昇していく見込み。人口上昇の絶対数が桁違いに多い。日本は今後1億人程度まで減少していく一方で、インドは3億人近く人口を増やすのである。人口が多い国トップ1,2の中国とインドであるが、今後人口減が見込まれる中国に比べて、経済成長という視点ではインドの方が魅力的なのかもしれない。
BRICsと同じ一括りにされている国であるが、「人口」という視点で見ると色々違いをみることができて面白い。
インド・ブラジルは今後大きく人口が増えていく成長国であるのに対し、中国・ロシアは今後、日本と同じように人口減という課題が待っている。別の切り口で比較するとまた違った見え方になるかもしれないので色々勉強してみたいと思う。
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