幸せをお金で買う5つの授業

「幸せをお金で買う」と言われたとき、あなたはどんなことを想像するだろうか。最初、僕はこのタイトルを見て、大きな家を買うとか、きれいな装飾品を身に着けるとか、時間をお金で買うことをイメージしていた。


実際は、僕の想像と全く異なる内容であった。幸せをお金で買うというより、「幸せになるための正しいお金の使い方」といった方が著者の文意に適っていると思う。


この本では、5つの法則が説明されているが、その中でも僕の考えを転換させた考えを2つ紹介したい。


◆無理してマイホームを買ってローンを背負うより、安価な家を買う(借りる)方が幸せになる。


「人は物を買うより経験にお金を払う方がより幸せになる」。その中でも「物を買うことは思った程幸せにならない」。

マイホームを買うことは誰しも夢見ることで、いずれ買いたいと思っている人が多い(僕もマイホーム欲しい派)。しかし、物は手に入れた瞬間が幸せのピークで、それ以降は幸せは低下していく。(新機種の携帯電話を手に入れた瞬間の幸せと1年後の幸せ度合いを比較すると、なるほどと思える)

逆に無理して高いマイホームを購入して長時間の通勤を強いられることやローンに苦しむ方が幸せを下げる。

漠然と家を買うこと、一国一城の主になることが幸せと思っていたが、長い目で見ると、家を買うことはそこまで幸せにならないことを教えてくれた。


◆先に払って、後で消費する

これは目からうろこだった。経済学の常識として、金利のことを考えると先に消費して支払を先延ばしにした方が良い。しかし幸せの観点から言うと、逆なのである。先にお金を払って後で消費することは、2つの利点があると説明されている。


1.「旅は出発前が楽しい」

楽しいイベントや親友との飲み会のことを考えるとわくわくする。その幸せ感が続くから消費はあとの方が望ましいのである。確かに振り返ってみると、仕事で嫌なことがあっても明日は楽しい飲み会だと考えると頑張れている。

これを本では「未来を予想することから現在の喜びを引き出す」と表現し、実際の消費の喜びを倍加させると説明している。

この理論に基づくと、同じイベントであっても、今日より1週間後に開催されるイベントの方が付加価値が高く、高いお金を払うべきという、今までの考えと逆の結論になってしまうのである!


2.消費するときにお金を支払う苦痛を感じなくて良いから

誰しもお金を払うこと、特に自らの財布から現金を取り出すことは苦痛である。旅行中にお金を払うべきか考えると旅行の幸せが低減してしまう。もし事前にお金を支払っていると、旅行中にお金のことを考えなくてすむのである。

後払いにすれば、旅行中お金のことを考えなくてよいと考えるかもしれないが、それは苦痛の先延ばしをしているだけで、お金の支払いが将来あると考えてしまうこと自体が幸せを低減させるのである。更に、先にお金を払うことで、それが幸せにつながるかをきちんと考えることができるのである(浪費が減る)。

幸せ(楽しい旅行)になるように、これからお金を使うときは、「先に支払う」ことも考えてみたい。


読みやすい文章なので、一度是非読んでみてほしい。僕がそうだったように、幸せになるためにはどういうお金の使い方をすればよいのか、という問いに必ず役に立ってくれると思う。


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