米国の高配当ETFで名前が挙がるのが、VYMとHDV。配当水準が比較的高位の米国株式で構成されている2つのETFだが、どちらが良いのか分析してみた。
◆基本情報比較
モーニングスターのホームページで比較ができるので便利。これをみると、モーニングスターというレーティングではVYMが★ひとつ勝っている。
※モーニングスターレーディング(ホームページ記載抜粋)
モーニングスターレーティングは、過去3年間のファンドのリスク調整後パフォーマンスが、小分類内のファンド群の中で相対的にどのランクに位置するかを黒い星印で示したものです。1つ星から5つ星まで5段階のランクがあり、星の数が多いほど過去の成績が良かったことを示しています。
◆信託手数料
VYM:0.06%
HDV:0.08%
両方とも、とても安い手数料だが、比較ではVYMが勝っている。
◆純資産総額
VYM:23,132百万
HDV:7,067百万
運用額は一定規模以上が良いと言われているが、2社とも問題ない規模。HDVの方が規模が小さいのは運用の開始が5年遅いから。両社引き分け。
◆保有銘柄
VYM:397
HDV: 75
VYMの方がより分散されている。75の分散度が足りないかは正直良く分からないが、同様に2社を比較した他のブログでは問題なしと判断されているので、そこまで過敏にならなくても良さそう。
よりリスクヘッジしたい人はVYMの方がよさそう。
◆配当率
一番気になるところ。過去3年間(16年3月~19年3月)ではHDVの方が利回りは良い。以下数字は3年間の平均値。
VYM:2.6%
HDV:3.4%
※資料は、筆者が過去支払われた分配金額を直近(19年4月)のファンド基準価格で除して算出。
◆トータルリターン
VYM:9.64%
HDV:9.26%
※モーニングスター市場価格リターン5年
※ トータルリターンは、ファンドが対象期間にどれだけ値上がり(値下がり)したかを示す。
5年というスパンで見た時、2つはほぼ同じパフォーマンスといって良さそう。両社引き分け。
◆投資分野
※モーニングスターの業種配分を参照し作成
両方ともちゃんと分散されている印象を受けた。強いて言うなら、HDVはエネルギーの比率が高い。エネルギー分野がどういう値動きするのかが分からないため、判断は保留。
両社引き分け。
◆まとめ
両社比較しても大きな差は無いと感じた。
配当をより重視するならHDV
エネルギー比率が気になる、よりリスク分散したい人はVYM
僕は、より配当を重視したいのでHDVを選択することにした。ただ、定期的にパフォーマンスを確認して必要に応じて見直ししたい。
この記事を作成するにあたって、参考にした本。モーニングスターのホームページは少し重いのが難点だが、検索・比較ができて便利。
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